いやあ、疲れた……。
2月に入ってから感情振り回されて疲れますな……この歳でここまで入れ込むとは思ってなかったんで、やっぱり私はこういうとこオタクなんだなぁと再認識してしまったよ。
なんで年間で一番過酷な繁忙期の時期にこんな……逆にこれがあるから頑張れるってのもあるけど……。
今週は色々追わにゃならんものも多くて大変。最後の祭り感あるな!
介人・ステイシーの中の人達のラジレンジャーゲスト出演も楽しみ。
…
バラシタラという越えなければならない凶敵を前に共闘するステイシーとゾックスが男を上げ、トジルギアにされても抵抗を諦めない歴代パイセン達の力を受けて一つの寄せ集めトンチキ戦隊がレジェンドの仲間入りを果たし悪の首魁を打ち倒す……が。
戦いの裏で、不気味に微笑む神様が一人……。
そんな第48カイ。
最終章からは中澤監督が担当ですが、光と暗所を効果的に使って情緒的な絵作りをするイメージがある方なので、特に地下水道?での戦闘シーンは印象に残りますね。
まあ、今回巨大ロボ戦ねえな!? → シンケンジャーギアででっかくなった鳥ロボ・セッちゃん VS 元からでかい鳥ロボ・ゲゲのドツキ合いがあるだろ!とか、そもそもセッちゃんをどうやってトジテンドに運ぶシナリオにするか思案するセッちゃん輸送作戦は草だけど。
そんな、まるでステイシーがセッちゃんの配達員みたいな…。
…
先に対バラシタラ戦の事。
バラシタラ……まあそうだよね。ステイシーとは似ても似つかぬ実の親子でさ、お母様の事とかさ、トジテンド王朝内での人間(の姿に似たもの含む)に対する粗末な扱いとかさ、相当オブラートに包みながらここまで進んできたわけですよ。
でもホラ、内容が子供番組的にはあまりにもセンシティブだし、このままスルーするかと思ってたんですよ?
母親の敵討ちに来た子供は ?
お前が初めてじゃない ??
片っ端から返り討ちにしてやった ???
今回のドン引きポイントその1。
このセリフ出てきた瞬間耳を疑ったよホント。面識があるかは置いといて、その子ら全員ステイシーの異母兄弟なんだけど……?
復讐に来た自分の子供殺して愉しんでたの、控えめに言って毒親通り越した何かだよ!800人以上の女性をトロフィー代わりに娶っては捨て実子殺すの楽しいとかいうキャラはもうニチアサどころか深夜枠でもまずいですよ!
どうもステイシーは「組織内でバラシタラを超えて見返す」みたいに他の子供達と反抗のアプローチが違ってた(ので泳がせて遊んでた)ことが結果的にここまで生き延びられた理由みたいですね。うん…まあ…強化改造受けてない時点のステイシーザーはけっこう弱かったしね…。
というかバラシタラはこれまで一度も戦闘で不利になったシーンがないしクソ強いです。なんなら前回変身解除させられた時2人とも既に傷だらけでしたし。
何度も地面を舐めさせられたものの、先に立ち上がったのはゾックス。
香村女史曰くパクリ元のゴーカイジャーの面子と真逆で「悪人が不器用な善人を演じてるキャラ」がゾックスで、初登場時はヨホホイダンスが強烈な面白インパクトを放っていたものの戦隊の追加戦士(便宜上)らしからぬ輩の者っぷりもなかなかアレで「こいつ、どちらかといえばライダー系のキャラでは……?」と当初は思ったもんです。
とはいえ無法地帯のカイゾクトピアで育ち、自分を庇って亡くなった父親から一家の長としての責任を託されて以降は若くして妹弟ズを守るためにかなり気負いをしていたであろう事も事実で、今まで家族だけを守る事に固執し、それ以外はどうでもいいスタンスだったゾックスが、介人やキカイ組との交流を経て「奪うだけがお宝じゃない」ってセリフを言えるようになったのは人間的に成長したんだなって思いましたね。
他の2人より戦い慣れしているため普段はそつなく立ち回るツーカイザーですが、今回ばかりはステイシーザーと息が合ってくるまで、泥臭くてなりふり構わぬ全力の戦い方って感じが良かった。
一方ここが正念場であるステイシーもゾックスの姿に感化されて立ち上がるわけですが、最初生身で突っ込んでくから「ギャーやめろ死ぬ!」ってびっくりしたよ。バラシタラの巨体に華奢な身体を踏んづけられるのは痛々しいわ(ニッコリ)
冗談は置いといて、バラシタラにひとりで戦う気概もないとか煽られてましたが、ゼンカイ脳に飲まれずこの番組の縦軸を両肩にずっと背負わされていたシリアス担当を舐めてはいけない(白目)
その「ひとり」が今までどれだけ苦悩とジレンマを生んだことか。五色田家の存在が頑なに孤立を選んできたステイシーに強い影響を与えてきたからこそ、ここで「界賊」と並び立つ道を選べたワケですよ。
敵討ちではなく自分の生きる場所を守るために戦うと宣言した姿は、ドアワルド回で介人の胸倉を掴んで嫌悪と嫉妬心をぶつけてた時から大きく変わりましたね。
……ホントに企画段階では存在していなかったキャラなのか疑うぐらい、ステイシーがいなかったらゼンカイジャーがどう展開されていたか想像つかないんですがね……?
そういや今回一人称が「俺」になってて驚いてた人が多かったみたいですが、これ一人称が変わったか判断に迷うところで、既に上で書いたドアワルド回の例のシーンで一度発言してるんですよね。多分良し悪し関係なく取り繕えないぐらい感情が剥き出しになってる時は「俺」になるみたいです。
ただ今回はそういう感情まかせの発言という訳でもないので最終回にどうなってるかは楽しみですけど、個人的には使い分けしてる方が好きではある。
覚悟が定まった後は2人の見事な連携が冴え渡る戦闘シーンで見応えがありましたね〜。即席なのに長年コンビやってるみたいな動きで凄かった。凄かったけどゾックスの「テニス以外も強いんだな」は草。嫌がるかと思ったけど軽く流すステイシーにも笑う。
いやまあゾックス的には軽口半分称賛半分なのかもしらんが……ほ、ほらテニヌ回はトンチキ打法より基本に忠実なパーフェクトテニスが戦闘力に直結してましたからね…(真顔)
それにテニスの技術自体はお母様から習った数少ない特技だろうし大事な思い出なんだろうから、褒められて悪い気はしないだろう。視聴者は何故それがよりにもよってテニスなのリセさんと困惑してるだけで。
にしても、ステイシーザーはやっぱメイン武器トジンガー&盾でいくのか。いやメインで盾持ちキャラは全然好きだし定期的にいるけど(ジュランおじちゃんもそう)、ステイシーザーの戦い方見てると防御というか、どうも盾を殴打武器として使ってるんですよね……本編で某国債売るマンみたいにぶん投げたこともあったけどまあそう使わんやろと思ってたら、今週行ったGロッソのショーで盾ぶん投げてて草生えた。
やった、やりやがったこいつ……!
最終的に連携プレイでなんとか優勢に持ってった外部組とバラシタラとの必殺技の撃ち合いになりましたが、なんでこの人達全員胸に砲台付いてるの……?(困惑)
スーパーツーカイザーはよくレックスリフレイザーをポンポコ撃ってるし、バラシタラも槍はミサイル・頭に大砲乗っけてるぐらいだし胸から砲台ぐらい出るでしょうよ。
ステイシーザーのは強化改造時に搭載されたシーザー邪王砲皇撃(すげー名前)用キャノンですが、こいつスーパーゼンカイザーにぶっ放した一回きりだったんで、てっきりスタッフに存在を忘れられているもんかと…。
それはともかくこの撃ち合いシーンも熱くて、後ろで見守ってたフリントとリッキー・カッタナーがみんなで2人の背中を支えるんですよ!で見事押し返して撃ち合いに勝った後、爆散したバラシタラの衝撃風からゾックスは妹弟ズを、前に出たステイシーは盾を構えてツイカー一家を守るっていう。この一連のシーンホント好き!
かつて「仲間が力」でゼンカイジャーに敗れたステイシーが、今度はツイカー一家と協力して一番勝ちたい相手に勝利したっていう最高の展開でした。ゾックス達が勝鬨を上げる横で、ステイシーが茫乎として「母上…」と呟くのも切なくてぐっと来たよ。
一方のゼンカイ組ですが、ゲゲの方は最悪のタイミングで再度神様に乗っ取られたため、勘違いされて癇癪起こしたボッコワウスに訳も分からないうちに破壊されるっていう尊厳破壊もいいところの死様でした。
だってゲゲ、初期っつーか第1カイ!から伏線張ってたキャラですよ!? まさか本来のゲゲの人格は「ボッコワウスは俺が守る!」なんて言う忠義キャラで、それがこんな形で死ぬなんて思わんじゃん……。
だからってゲゲが良い奴かって言うとこいつ侵略ガチ勢なので、神様に阻害されず本気で戦略練ってきてたら下手したら序盤で積んでた可能性あるのよな。あくまで主人に忠義も愛着もあったみたいなのにって所が同情するポイントね。
でここから今回のドン引きポイントその2。
怒りに任せてゲゲを叩き潰しておきながら、直後に儂の可愛いゲゲが死んじゃった〜っつって
泣 き な が ら 死 体 の 一 部 を 吸 収
さらにその後、巨体かと思われた本体が実はだいぶちっさいことが明かされ、ボッコワウス一族は代々先祖の亡骸を吸収して力を蓄えると語られました。
なるほど〜、ゲゲ吸収にはこんな合理的な理由があったんですね〜ハハハ。
……そういえば、ハカイザーを強化改造する時に、イジルデにご先祖の腕をホイッと渡してこれ使って強化しろっつってましたよね。
そんなモンお手軽に出すけど出処どこ?ってずっと思ってたんだよ〜★なるほどね〜★
……。
このお方、サイコパスなのでは……?
そらこんなのが君臨し続けたらキカイ組にレトロワルドの攻撃なんて効かねぇよ……。
キカイノイドって身体が機械ってだけでほとんど有機生命体の人間と変わらんし、ボンワルド回見る限り死生観も現代日本と似てるっぽいから、死体を強化パーツ扱いするボッコワウス一族と根本的に相容れないわ。
なんでこんな一族が爆誕したんだキカイトピア……住民は超がつくほど民度高いのに……。
何がアレって、今までの細かい描写の積み重ねもありますが、オツムがおバカなだけでトジテンド王朝の倫理観ヤベェってのは初期から全くブレてないおかげで、最終回手前でサイコクズなキャラ立てを上乗せしてきてもほとんど違和感がないってことですね。成程こいつらならやりかねん的な。
で、残りのトジルギアを吸収して実質「スーパーセンタイワルド」化したボッコワウスと対戦。謎のイワヤマトピアの力を使って 親 の 顔 よ り 見 た いつもの岩山を召喚。………???
イワヤマトピアって何? 何で岩山!?
そりゃあ私が観ている番組がゼンカイジャーだからだよ!
しかし酷使されすぎじゃね?とは思うけどコロナ禍だからね、使える撮影現場押さえるの大変なんだって…。
ボッコワウスは当然各戦隊をイメージした技を使ってくるわけですが、私ゲキレン以前の戦隊は疎くて知らなかったんだけどゴレンジャーのあの必殺技って敵の弱点が飛んでくんだってね……(消しゴム…?)
それを考えると介人に向って家族が飛んできて攻撃してくるとかいう見かけはどうみてもトンチキだけど精神的には大ダメージすぎるの酷くない……?
そらこんなん、攻撃してはたき落とせないしもろに食らっちゃうわ。
各キカイ組も元になった戦隊の力を食らって全員のギアが壊れちゃうと、トジルギアに封印されても抵抗を続けてた各戦隊がゼンカイジャーにパワーを分けてくれてギアがアバタロウギア仕様になるわけですが、これ実際にキャンペーンで配られてたやつでトリンガーで鳴らすとチェンジ音声じゃなくてレジェンド音声になってるんですよね。
こうして全力全開な青年と愉快なキカイノイド達の寄せ集めレジスタンスが、晴れてレジェンド戦隊の仲間入りを果たすという。
あのギアこう使ってくるとはねぇ…。
それに今まで何でもいいから世界初!を目標にしてきた介人が、自分達は世界初じゃないけど、だからこそ負けられない、勝ちを諦めないって奮い立つの、なんか大人になったな〜って気がしません?
介人のパーソナリティについては公式の白倉Pのコメントで何度か触れられていて、おそらく最終回にも「介人の物語」の終わりとして何かしら語られるのだとは思いますが、歳の割に子供っぽい彼の性格には10年間の両親の不在と欠落が大きな影を落としているそう。
裏表がなく天真爛漫だからこそキカイ組やツイカー一家、ステイシーが惹かれた正の側面もあると思うんですが、その負の側面に対してはなかなかに辛辣なコメントを書いてましたね今回。
あと第1カイ!の初手スカイツリーバンジージャンプ未遂も絡めて触れられてましたが、そういや忘れてたよ。バンジージャンプって元は成人の通過儀礼だった事…。
ねえ、人の心ないの?このスタッフ達。
にしてもスーパーゼンカイザーでボッコワウスを陽動してジュランおじちゃん達がゼンリョクゼンカイキャノンで弱点の背中狙うとか、トンチキな割に相変わらず妙に頭が回るよなこいつら……。介人は公式でバカ扱い(白目)ですが、いわゆる勉学に不向きで地頭が良いってタイプなんですよね。場合によっちゃ戦略的撤退も躊躇わないし、メンワルド回のヘイトコントロールの鮮やかさとかが顕著なんじゃないかな。
ともかくボッコワウスとしては弱点はバラされるわ戦隊のパイセンがゼンカイジャーに味方しちゃうわで割と散々なやれれ方ではありますが、こいつ生かしとくとまたキカイノイド達が蹂躪されかねないのでキレイサッパリ爆散してくれて良かったです。
必殺技の挟み撃ちがなかなかにエグめな光景でしたが、みんなで身体支えないと反動でぶっ飛ぶゼンリョクゼンカイフィナーレバスターでも簡単に貫けないのに弱点なんだあの背中めっちゃ硬……ってなったわ。
怒涛のような幹部撃破でようやく全世界がトジルギアから開放されましたが、やっぱりジュランの家族とかガオーンの父ちゅわんとか、この世にはいないんですかね……?マジーヌもブルーンも身内が生きてる気がしないしなぁ。
でもそれでも、これでようやく長きに渡った王朝の支配が終わって暗雲も晴れ、キカイトピアの住民も解放されて、よっしゃ世界全快オールオッケー!!!
するわけないんだよなぁ。
セッちゃんが「偶然」充電切れを起こしてさ。
もうこっからホラー映画みたいな演出なんだよ……セッちゃんをキカイトピアへ連れてった本当の理由、この怖いシーン撮りたかったからなのでは?中澤監督……。
介人の世界では長らく行方不明になっていた知世子さ……もとい母ちゃんこと美都子博士が功博士に救出されて帰ってきましたが、母ちゃんスシトピアにいたのね……オーズのクスクシエが寿司屋になっちゃったりしない?そんで何故か酢飯のカレーが出るの。
その話はまあいいでしょう、功博士がスシトピアに美都子博士がいると急に閃いた事を「神の思し召し」と表現していましたが、これがまた明るい五色田家の雰囲気にあってなんとも不気味でね。恐らく一瞬だけ功博士に取り憑いたんでしょうねこのクソ神。
ダメ押しとばかりに一段落ついて情報共有が終わった外部組の方も、神に憑依された事があるステイシー・フリントではなく一番勘が鋭くて厄介なゾックスにこのタイミングで取り憑いて退場させるし、なんなんだよこのクソ神。
絶妙なのが、外部組は憑かれた事があっても憑かれた状態を客観的に見たことがない面子なので、ゾックスの豹変にすぐには気付けず、ステイシーが思い当たって介人達の元へ急ぎ向かおうと走り出した頃には時既に遅し。
やっぱり「俺の身体使え」なんて言うべきじゃなかったよ介人……言わなくても憑依しただろうけど。
フリントの頭脳を使わないとトジルギア起動装置をいじれないように自力で何かできるような存在ではないようなんですが、今回のドン引きポイントその3がこの終盤の展開。
見事に仲間達が分断されたままトジルギアで全世界が再封印。手も足も出ない状態で、神様の思惑通りになってしまった所で引き。
ホントこのクソ神……!!!
残り1話でどう決着させるか見ものですが、さすがにしょーがないねーでオミクジトピア消滅させたり、憑依する人間の許可なく身体を好き勝手する神様は人類的に許されざるので、たとえ消滅させられなくてもゼンカイジャーと外部組に一発ずつぶん殴られて欲しいわ。
パイセン達がトジルギア内部から抵抗できていた事が事態打開の伏線になってくれると良いんだけど……。
……それはそれとして、少し前までステイシーに取り憑いていた所謂「ゲゲイシー」状態を傾国の美女呼びするのはちょっと納得してしまったけどね……。
いやアレはお出ししちゃマズイでしょ、お子様というより特オタの性癖が曲がるわ。
……アレっ、そういやカッタナーとリッキーは置いといても、ジュランだけ神様に憑依されてねーな。神様も腰痛持ちおじちゃんはノーサンキューなの?
いやでもおじちゃんどころかじーちゃんのスーさんには取り憑いたじゃな……えっ、スーさんは(中の人的に)別格?
まあ、それはそう……。
次は遂に最終カイです。ああ……ロスが凄そう……。
今週末出社命令が出なければリアタイできるはず。最後の最後まで楽しみましょう。
あと単発映画かVSは作ってくれよ東映……なんとかさぁ……。
2月に入ってから感情振り回されて疲れますな……この歳でここまで入れ込むとは思ってなかったんで、やっぱり私はこういうとこオタクなんだなぁと再認識してしまったよ。
なんで年間で一番過酷な繁忙期の時期にこんな……逆にこれがあるから頑張れるってのもあるけど……。
今週は色々追わにゃならんものも多くて大変。最後の祭り感あるな!
介人・ステイシーの中の人達のラジレンジャーゲスト出演も楽しみ。
…
バラシタラという越えなければならない凶敵を前に共闘するステイシーとゾックスが男を上げ、トジルギアにされても抵抗を諦めない歴代パイセン達の力を受けて一つの寄せ集めトンチキ戦隊がレジェンドの仲間入りを果たし悪の首魁を打ち倒す……が。
戦いの裏で、不気味に微笑む神様が一人……。
そんな第48カイ。
最終章からは中澤監督が担当ですが、光と暗所を効果的に使って情緒的な絵作りをするイメージがある方なので、特に地下水道?での戦闘シーンは印象に残りますね。
まあ、今回巨大ロボ戦ねえな!? → シンケンジャーギアででっかくなった鳥ロボ・セッちゃん VS 元からでかい鳥ロボ・ゲゲのドツキ合いがあるだろ!とか、そもそもセッちゃんをどうやってトジテンドに運ぶシナリオにするか思案するセッちゃん輸送作戦は草だけど。
そんな、まるでステイシーがセッちゃんの配達員みたいな…。
…
先に対バラシタラ戦の事。
バラシタラ……まあそうだよね。ステイシーとは似ても似つかぬ実の親子でさ、お母様の事とかさ、トジテンド王朝内での人間(の姿に似たもの含む)に対する粗末な扱いとかさ、相当オブラートに包みながらここまで進んできたわけですよ。
でもホラ、内容が子供番組的にはあまりにもセンシティブだし、このままスルーするかと思ってたんですよ?
母親の敵討ちに来た子供は ?
お前が初めてじゃない ??
片っ端から返り討ちにしてやった ???
今回のドン引きポイントその1。
このセリフ出てきた瞬間耳を疑ったよホント。面識があるかは置いといて、その子ら全員ステイシーの異母兄弟なんだけど……?
復讐に来た自分の子供殺して愉しんでたの、控えめに言って毒親通り越した何かだよ!800人以上の女性をトロフィー代わりに娶っては捨て実子殺すの楽しいとかいうキャラはもうニチアサどころか深夜枠でもまずいですよ!
どうもステイシーは「組織内でバラシタラを超えて見返す」みたいに他の子供達と反抗のアプローチが違ってた(ので泳がせて遊んでた)ことが結果的にここまで生き延びられた理由みたいですね。うん…まあ…強化改造受けてない時点のステイシーザーはけっこう弱かったしね…。
というかバラシタラはこれまで一度も戦闘で不利になったシーンがないしクソ強いです。なんなら前回変身解除させられた時2人とも既に傷だらけでしたし。
何度も地面を舐めさせられたものの、先に立ち上がったのはゾックス。
香村女史曰くパクリ元のゴーカイジャーの面子と真逆で「悪人が不器用な善人を演じてるキャラ」がゾックスで、初登場時はヨホホイダンスが強烈な面白インパクトを放っていたものの戦隊の追加戦士(便宜上)らしからぬ輩の者っぷりもなかなかアレで「こいつ、どちらかといえばライダー系のキャラでは……?」と当初は思ったもんです。
とはいえ無法地帯のカイゾクトピアで育ち、自分を庇って亡くなった父親から一家の長としての責任を託されて以降は若くして妹弟ズを守るためにかなり気負いをしていたであろう事も事実で、今まで家族だけを守る事に固執し、それ以外はどうでもいいスタンスだったゾックスが、介人やキカイ組との交流を経て「奪うだけがお宝じゃない」ってセリフを言えるようになったのは人間的に成長したんだなって思いましたね。
他の2人より戦い慣れしているため普段はそつなく立ち回るツーカイザーですが、今回ばかりはステイシーザーと息が合ってくるまで、泥臭くてなりふり構わぬ全力の戦い方って感じが良かった。
一方ここが正念場であるステイシーもゾックスの姿に感化されて立ち上がるわけですが、最初生身で突っ込んでくから「ギャーやめろ死ぬ!」ってびっくりしたよ。バラシタラの巨体に華奢な身体を踏んづけられるのは痛々しいわ(ニッコリ)
冗談は置いといて、バラシタラにひとりで戦う気概もないとか煽られてましたが、ゼンカイ脳に飲まれずこの番組の縦軸を両肩にずっと背負わされていたシリアス担当を舐めてはいけない(白目)
その「ひとり」が今までどれだけ苦悩とジレンマを生んだことか。五色田家の存在が頑なに孤立を選んできたステイシーに強い影響を与えてきたからこそ、ここで「界賊」と並び立つ道を選べたワケですよ。
敵討ちではなく自分の生きる場所を守るために戦うと宣言した姿は、ドアワルド回で介人の胸倉を掴んで嫌悪と嫉妬心をぶつけてた時から大きく変わりましたね。
……ホントに企画段階では存在していなかったキャラなのか疑うぐらい、ステイシーがいなかったらゼンカイジャーがどう展開されていたか想像つかないんですがね……?
そういや今回一人称が「俺」になってて驚いてた人が多かったみたいですが、これ一人称が変わったか判断に迷うところで、既に上で書いたドアワルド回の例のシーンで一度発言してるんですよね。多分良し悪し関係なく取り繕えないぐらい感情が剥き出しになってる時は「俺」になるみたいです。
ただ今回はそういう感情まかせの発言という訳でもないので最終回にどうなってるかは楽しみですけど、個人的には使い分けしてる方が好きではある。
覚悟が定まった後は2人の見事な連携が冴え渡る戦闘シーンで見応えがありましたね〜。即席なのに長年コンビやってるみたいな動きで凄かった。凄かったけどゾックスの「テニス以外も強いんだな」は草。嫌がるかと思ったけど軽く流すステイシーにも笑う。
いやまあゾックス的には軽口半分称賛半分なのかもしらんが……ほ、ほらテニヌ回はトンチキ打法より基本に忠実なパーフェクトテニスが戦闘力に直結してましたからね…(真顔)
それにテニスの技術自体はお母様から習った数少ない特技だろうし大事な思い出なんだろうから、褒められて悪い気はしないだろう。視聴者は何故それがよりにもよってテニスなのリセさんと困惑してるだけで。
にしても、ステイシーザーはやっぱメイン武器トジンガー&盾でいくのか。いやメインで盾持ちキャラは全然好きだし定期的にいるけど(ジュランおじちゃんもそう)、ステイシーザーの戦い方見てると防御というか、どうも盾を殴打武器として使ってるんですよね……本編で某国債売るマンみたいにぶん投げたこともあったけどまあそう使わんやろと思ってたら、今週行ったGロッソのショーで盾ぶん投げてて草生えた。
やった、やりやがったこいつ……!
最終的に連携プレイでなんとか優勢に持ってった外部組とバラシタラとの必殺技の撃ち合いになりましたが、なんでこの人達全員胸に砲台付いてるの……?(困惑)
スーパーツーカイザーはよくレックスリフレイザーをポンポコ撃ってるし、バラシタラも槍はミサイル・頭に大砲乗っけてるぐらいだし胸から砲台ぐらい出るでしょうよ。
ステイシーザーのは強化改造時に搭載されたシーザー邪王砲皇撃(すげー名前)用キャノンですが、こいつスーパーゼンカイザーにぶっ放した一回きりだったんで、てっきりスタッフに存在を忘れられているもんかと…。
それはともかくこの撃ち合いシーンも熱くて、後ろで見守ってたフリントとリッキー・カッタナーがみんなで2人の背中を支えるんですよ!で見事押し返して撃ち合いに勝った後、爆散したバラシタラの衝撃風からゾックスは妹弟ズを、前に出たステイシーは盾を構えてツイカー一家を守るっていう。この一連のシーンホント好き!
かつて「仲間が力」でゼンカイジャーに敗れたステイシーが、今度はツイカー一家と協力して一番勝ちたい相手に勝利したっていう最高の展開でした。ゾックス達が勝鬨を上げる横で、ステイシーが茫乎として「母上…」と呟くのも切なくてぐっと来たよ。
一方のゼンカイ組ですが、ゲゲの方は最悪のタイミングで再度神様に乗っ取られたため、勘違いされて癇癪起こしたボッコワウスに訳も分からないうちに破壊されるっていう尊厳破壊もいいところの死様でした。
だってゲゲ、初期っつーか第1カイ!から伏線張ってたキャラですよ!? まさか本来のゲゲの人格は「ボッコワウスは俺が守る!」なんて言う忠義キャラで、それがこんな形で死ぬなんて思わんじゃん……。
だからってゲゲが良い奴かって言うとこいつ侵略ガチ勢なので、神様に阻害されず本気で戦略練ってきてたら下手したら序盤で積んでた可能性あるのよな。あくまで主人に忠義も愛着もあったみたいなのにって所が同情するポイントね。
でここから今回のドン引きポイントその2。
怒りに任せてゲゲを叩き潰しておきながら、直後に儂の可愛いゲゲが死んじゃった〜っつって
泣 き な が ら 死 体 の 一 部 を 吸 収
さらにその後、巨体かと思われた本体が実はだいぶちっさいことが明かされ、ボッコワウス一族は代々先祖の亡骸を吸収して力を蓄えると語られました。
なるほど〜、ゲゲ吸収にはこんな合理的な理由があったんですね〜ハハハ。
……そういえば、ハカイザーを強化改造する時に、イジルデにご先祖の腕をホイッと渡してこれ使って強化しろっつってましたよね。
そんなモンお手軽に出すけど出処どこ?ってずっと思ってたんだよ〜★なるほどね〜★
……。
このお方、サイコパスなのでは……?
そらこんなのが君臨し続けたらキカイ組にレトロワルドの攻撃なんて効かねぇよ……。
キカイノイドって身体が機械ってだけでほとんど有機生命体の人間と変わらんし、ボンワルド回見る限り死生観も現代日本と似てるっぽいから、死体を強化パーツ扱いするボッコワウス一族と根本的に相容れないわ。
なんでこんな一族が爆誕したんだキカイトピア……住民は超がつくほど民度高いのに……。
何がアレって、今までの細かい描写の積み重ねもありますが、オツムがおバカなだけでトジテンド王朝の倫理観ヤベェってのは初期から全くブレてないおかげで、最終回手前でサイコクズなキャラ立てを上乗せしてきてもほとんど違和感がないってことですね。成程こいつらならやりかねん的な。
で、残りのトジルギアを吸収して実質「スーパーセンタイワルド」化したボッコワウスと対戦。謎のイワヤマトピアの力を使って 親 の 顔 よ り 見 た いつもの岩山を召喚。………???
イワヤマトピアって何? 何で岩山!?
そりゃあ私が観ている番組がゼンカイジャーだからだよ!
しかし酷使されすぎじゃね?とは思うけどコロナ禍だからね、使える撮影現場押さえるの大変なんだって…。
ボッコワウスは当然各戦隊をイメージした技を使ってくるわけですが、私ゲキレン以前の戦隊は疎くて知らなかったんだけどゴレンジャーのあの必殺技って敵の弱点が飛んでくんだってね……(消しゴム…?)
それを考えると介人に向って家族が飛んできて攻撃してくるとかいう見かけはどうみてもトンチキだけど精神的には大ダメージすぎるの酷くない……?
そらこんなん、攻撃してはたき落とせないしもろに食らっちゃうわ。
各キカイ組も元になった戦隊の力を食らって全員のギアが壊れちゃうと、トジルギアに封印されても抵抗を続けてた各戦隊がゼンカイジャーにパワーを分けてくれてギアがアバタロウギア仕様になるわけですが、これ実際にキャンペーンで配られてたやつでトリンガーで鳴らすとチェンジ音声じゃなくてレジェンド音声になってるんですよね。
こうして全力全開な青年と愉快なキカイノイド達の寄せ集めレジスタンスが、晴れてレジェンド戦隊の仲間入りを果たすという。
あのギアこう使ってくるとはねぇ…。
それに今まで何でもいいから世界初!を目標にしてきた介人が、自分達は世界初じゃないけど、だからこそ負けられない、勝ちを諦めないって奮い立つの、なんか大人になったな〜って気がしません?
介人のパーソナリティについては公式の白倉Pのコメントで何度か触れられていて、おそらく最終回にも「介人の物語」の終わりとして何かしら語られるのだとは思いますが、歳の割に子供っぽい彼の性格には10年間の両親の不在と欠落が大きな影を落としているそう。
裏表がなく天真爛漫だからこそキカイ組やツイカー一家、ステイシーが惹かれた正の側面もあると思うんですが、その負の側面に対してはなかなかに辛辣なコメントを書いてましたね今回。
あと第1カイ!の初手スカイツリーバンジージャンプ未遂も絡めて触れられてましたが、そういや忘れてたよ。バンジージャンプって元は成人の通過儀礼だった事…。
ねえ、人の心ないの?このスタッフ達。
にしてもスーパーゼンカイザーでボッコワウスを陽動してジュランおじちゃん達がゼンリョクゼンカイキャノンで弱点の背中狙うとか、トンチキな割に相変わらず妙に頭が回るよなこいつら……。介人は公式でバカ扱い(白目)ですが、いわゆる勉学に不向きで地頭が良いってタイプなんですよね。場合によっちゃ戦略的撤退も躊躇わないし、メンワルド回のヘイトコントロールの鮮やかさとかが顕著なんじゃないかな。
ともかくボッコワウスとしては弱点はバラされるわ戦隊のパイセンがゼンカイジャーに味方しちゃうわで割と散々なやれれ方ではありますが、こいつ生かしとくとまたキカイノイド達が蹂躪されかねないのでキレイサッパリ爆散してくれて良かったです。
必殺技の挟み撃ちがなかなかにエグめな光景でしたが、みんなで身体支えないと反動でぶっ飛ぶゼンリョクゼンカイフィナーレバスターでも簡単に貫けないのに弱点なんだあの背中めっちゃ硬……ってなったわ。
怒涛のような幹部撃破でようやく全世界がトジルギアから開放されましたが、やっぱりジュランの家族とかガオーンの父ちゅわんとか、この世にはいないんですかね……?マジーヌもブルーンも身内が生きてる気がしないしなぁ。
でもそれでも、これでようやく長きに渡った王朝の支配が終わって暗雲も晴れ、キカイトピアの住民も解放されて、よっしゃ世界全快オールオッケー!!!
するわけないんだよなぁ。
セッちゃんが「偶然」充電切れを起こしてさ。
もうこっからホラー映画みたいな演出なんだよ……セッちゃんをキカイトピアへ連れてった本当の理由、この怖いシーン撮りたかったからなのでは?中澤監督……。
介人の世界では長らく行方不明になっていた知世子さ……もとい母ちゃんこと美都子博士が功博士に救出されて帰ってきましたが、母ちゃんスシトピアにいたのね……オーズのクスクシエが寿司屋になっちゃったりしない?そんで何故か酢飯のカレーが出るの。
その話はまあいいでしょう、功博士がスシトピアに美都子博士がいると急に閃いた事を「神の思し召し」と表現していましたが、これがまた明るい五色田家の雰囲気にあってなんとも不気味でね。恐らく一瞬だけ功博士に取り憑いたんでしょうねこのクソ神。
ダメ押しとばかりに一段落ついて情報共有が終わった外部組の方も、神に憑依された事があるステイシー・フリントではなく一番勘が鋭くて厄介なゾックスにこのタイミングで取り憑いて退場させるし、なんなんだよこのクソ神。
絶妙なのが、外部組は憑かれた事があっても憑かれた状態を客観的に見たことがない面子なので、ゾックスの豹変にすぐには気付けず、ステイシーが思い当たって介人達の元へ急ぎ向かおうと走り出した頃には時既に遅し。
やっぱり「俺の身体使え」なんて言うべきじゃなかったよ介人……言わなくても憑依しただろうけど。
フリントの頭脳を使わないとトジルギア起動装置をいじれないように自力で何かできるような存在ではないようなんですが、今回のドン引きポイントその3がこの終盤の展開。
見事に仲間達が分断されたままトジルギアで全世界が再封印。手も足も出ない状態で、神様の思惑通りになってしまった所で引き。
ホントこのクソ神……!!!
残り1話でどう決着させるか見ものですが、さすがにしょーがないねーでオミクジトピア消滅させたり、憑依する人間の許可なく身体を好き勝手する神様は人類的に許されざるので、たとえ消滅させられなくてもゼンカイジャーと外部組に一発ずつぶん殴られて欲しいわ。
パイセン達がトジルギア内部から抵抗できていた事が事態打開の伏線になってくれると良いんだけど……。
……それはそれとして、少し前までステイシーに取り憑いていた所謂「ゲゲイシー」状態を傾国の美女呼びするのはちょっと納得してしまったけどね……。
いやアレはお出ししちゃマズイでしょ、お子様というより特オタの性癖が曲がるわ。
……アレっ、そういやカッタナーとリッキーは置いといても、ジュランだけ神様に憑依されてねーな。神様も腰痛持ちおじちゃんはノーサンキューなの?
いやでもおじちゃんどころかじーちゃんのスーさんには取り憑いたじゃな……えっ、スーさんは(中の人的に)別格?
まあ、それはそう……。
次は遂に最終カイです。ああ……ロスが凄そう……。
今週末出社命令が出なければリアタイできるはず。最後の最後まで楽しみましょう。
あと単発映画かVSは作ってくれよ東映……なんとかさぁ……。
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