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脳破壊ハッピーセットの話
この夫婦、ヒョイヒョイ盗賊を役宅の座敷に上げやがる…。
密偵達も誘われ慣れてるとはいえやっぱり恐縮してるからね。彦十くらいじゃないの、密偵なりたては兎も角、どうせどう断っても上げたがるからじゃあ頂いちまうぜって座敷上がるの。



「本所・桜屋敷」、「血闘」になかったナレーションが付いてたんだけど堀内賢雄だと思ったらやっぱそうだった。まあそうだよねぇ、アニメ版で平蔵の声やってたもんね。

最初なんでこの話に松岡重兵衛が出てくるんだろうなと思ったら「下段の剣」と混ぜたのか……そら両方高杉道場絡みだし!こっちも左馬さん出るから混ぜやすいんだろうけど!け、ど!

初恋相手がゲロ吐くほど不幸になって外道の悪女に堕ちてる!先生と仰いだお方が盗賊!? とか酷い話書くよなァ池波正太郎!
あっ、エピソード合体させたのはスタッフだ。ガハハハハ!!

松岡重兵衛は平蔵と左馬之助にたまたま盗賊だってバレた時(要約すると)「俺みたいに腐れた奴になろうとしてんじゃねぇ馬鹿野郎」って若い2人を諭して帰した実績があるから、余計に今おふさと組んでる?嘘だろオイィ!!!ってなるわそら。

というか松岡先生の場合、平蔵が来るのを予想して(火盗改方長官になった)平蔵に斬られて死ぬためにおつとめに加わってるからホンマこの…ってなる。
どんなに剣の腕を磨いても生まれのせいでそもそも出世が望めないから一生浪人確定って、むしろグレて畜生働きするタイプとかにならないだけマシだったってねってなるからな…。原作でも再会時は泥鰌の和助一味の下にいたって事は比較的まともなタイプの盗人だったんだろうし。

いうてまあそこの要素を混ぜたっつっても大筋は「桜屋敷」の原作や昔のドラマ版とそう変わらないんだけど、最後のおふさを評するセリフが変わってるな…。

正直、武家の娘が金の為に商家へ売られた同然に嫁入りさせられて、子供ができなきゃ石女と冷遇されて、実家も消滅してるのに疫病神扱いで離縁はもう死ぬか岡場所行きじゃないかな……。庶民の暮らし方を知ってる、または手引があるならまだ質素に生きる方法もあったかもしれないけど。
一応最初の商家の旦那はおふさが恨み言を言ってないからまともに扱ってたのは分かるんだよね。あと下働きには慕われてたみたいだし。金の為にっつってもおふさの祖父も人柄を吟味した結果というか、家が没落していく一方なら商家へ嫁に出すってのは理解できるしね。
それでも基本的には周りの男に振り回されまくった人生送ってんですよねこの人。ようやく授かった子供が死産で、旦那も後を追うように死に、防波堤が消えたところで決めてはあの弟の追い出し方だっただろうね。あれなければ変な男に拾われずにまた違った人生だったかもしらん。

外道墜ち後のおふさは、ある意味「俺は!俺の思うまま!俺が望むまま!邪悪であったぞ!」精神で生きてきて申開きも一切せずに不敵に笑ってお白州を立ったし、それを受けて最後のセリフもああなったのかね。
この辺は現代の価値観をある程度反映してるとは思う。私が昔のやつで初めに受けた印象はおふさがもう少し投げやりな感じだったし。

にしても左馬さんよ……。
剣客としての左馬さんはある意味松岡重兵衛の対になってるかな、出世できなくても腐ってないし……あと割とピュアボーイ(おっさん)。
今回のドラマスペシャル、左馬さん脳破壊ハッピーセットみたいになってるの何とかならんか。いや松岡先生とはそこまで絡まないからそっちはあんまダメージないかもだけどさ。
特に初期の作品はアニメ化されたし左馬さん可哀想だろ!やめてやれよ毎回!
にしても「剣客商売」後半の大ちゃんやってた山口さんが左馬さん役かぁ……成程なぁ。

ちなみに連ドラ時代劇じゃないから名有りは同心・与力は佐嶋さん、酒井さん、沢田さん、兎忠、小野十蔵くらいしか設定されてないよ。
特に筆頭与力の佐嶋さんと兎忠がピックアップされてる感じ。ある意味次の主役張る小野十蔵はともかく、後半は酒井さんと沢田さんのつよつよ同心ズのピックアップ頼むぜ。
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2024/05/13 19:41 | Comments(0) | 雑記

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