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Re:第43カイ!「風見鶏の頭は風の真向かい!」
※テレ玉の再放送に合わせ、振り返りの形で週一の感想を載せています。


● 43話の一言あらすじ

ステイシーはそんな事言わない。




●今回の一言:
ステイシー(?)「僕が何者だろうと、トジテンドを消そうと思っている事は本当さ。つまり僕は、君達の味方だよ」

この人、バレたらバレたでこう開き直るので、全員困惑するしかないという。



ついにここまできたか…。ちなみに当時の放送だと津波だか地震だかで番組終わるまでL字が消えなかったね。
この話も、言葉にできない違和感が通しでいい仕事するので好きな回です。



前回ゲゲに体乗っ取られて、脱獄したステイシー……もといゲゲ、の中にいた「何か」。便宜上ゲゲイシーでもいいけどステイシー(?)としときましょうか。今更伏せる意味もないんだけど一応。
で、何処に行ったかと思えば、すでにムカイカゼワルドと交戦してるゼンカイジャーのところ。

……うるせぇというか暑苦しいなあ今回のワルド……。まあ中身勇者王だし。
アゲンストライクっていう名前通りのビーム出して、ビーム受けた一人一人に向かって向かい風が吹いてくるという謎の技。前進しようとすると強力な風が吹いてきて歩けないっていう、まあまあ地味なタイプではあるけど……ムカイカゼトピアってどういう……?風力発電の技術は高そう。
これ風はCGじゃなくて、わざわざデカい扇風機を回し、ゴミも散らして後でちまちま回収するとかいうとんでもない面倒くさい手間掛けてんですよね…。逆にこのぐらいならCG合成の方が手間、ってことかもだけど。

で、こいつの撃退に手を貸したステイシー(?)。ムカイカゼ的には思わぬ事態なのでブッコワウスへ報告するためにそのまま退場。
ステイシーと会話できるようになってはじめに出すのがハカイザーの件でのお礼って辺り、毛ほども介人に敵意持たれてないのホント笑う。
ステイシー(?)のによると、「ゼンカイジャーに手を貸した事がバレて出世が望めなくなった。じゃあトジテンドごと倒しちゃおうかなって」が、脱獄してきた理由。
ブラック企業で出世出来ない、そうだ職場爆破しようってのはなかなかキレてる理由だと思うぞ……言い訳として違和感持たなかったのかお前。
まあそんな些末な事どうでもいいのがステイシー及びゲゲに憑依してる奴なんですけど……。

このステイシー(?)、やや面倒な事に憑依している宿主の記憶を覗き見ることができるので、宿主と周りの人間の記憶の齟齬を起こしにくいんですよね。だから父ちゃんの件もヤツデの存在についても、そのヤツデとの会話も難なく受け答えしてました。
まあそのかわり宿主のフリをしようとは毛ほども思ってないので、そういう意味では違和感バリバリ。そのためガオーンには「今日なんか可愛い」とかいうアドリブをかまされたり、かと思えば界賊一家には「なんか変」「こいつのこんな顔見たことない」「薄気味悪い」などと散々な言われよう。
ちなみに介人は「俺に対するステイシーは(アゲンスト食らった状態の)、そうこの向かい風みたいな奴だった!」評。……お前も当たりは強い奴だと思ってんだな。そりゃそうか。

さて、カラフルに約20話ぶりに訪店するステイシー(?)に身構えてるセッちゃんと、タイミングよく現れステイシーがここにいても特に驚かない(というか警戒して入ってきた)界賊一家ですが、これは明言されてないけど介人がさっきの電話口で先手を打ち「ステイシーの様子が変」とセッちゃんに伝えてるからですね。その後のゼンカイ組の会話で、なんか違うっていう違和感をすでに持ってたみたいだから。
一応ヤツデに気を使って目の前にいるのがステイシーである前提で話しかけているゾックスですが、当の本人は呑気におやつ食べてからにしようとかいう。
ちなみにヤツデは久しぶりの来店に驚きつつ普通に接してましたが、やっぱり「影がなくなった」という意味で態度に違和感持ってた事が後に分かります。



さて、トジテンド内ではステイシー脱獄と「手引きした奴がいるんじゃないか」という話題でブッコワウスと幹部二人がてんやわんやしてますが、手引き疑惑を口にしたのがよりにもよってゲゲ(甘じゃない方)なの笑う。
ここで普通のゲゲが普通に喋ってるため「ゲゲもステイシーも同じ奴に憑依されてるor遠隔操作されてる」って分かりやすく開示されましたが、じゃあ誰に?がさっぱり分からないのでモヤモヤは続くのであった。
ちなみにバラシタラだけはゲゲに疑惑持ってますけど、前にも書いたように、バラシタラ的には内通者もステイシーの脱獄も、割とどうでもいい事なんですよね…。オメーホントに軍隊長かよ。



カラフルから場を移して、工場の中で尋問する界賊一家と、質問にのらくらと答えるステイシー(?)。

廃工場跡の巨大換気扇が一瞬映るシーンで「それサイレントヒル!サイレントヒルでみた!」って語彙力バイバイでワックワクで見てた記憶。
いや実際不穏な雰囲気出るんだよ。グワングワンっていいながら回るサビだらけの換気扇……。ちなみに実際に出てきたのは今リメイクされて話題の2ではなく回転が作品を通して大きい意味を持つ3ですけど。


話を戻して、以前トジルギアを交換条件に協力を提案した事もしっかりフィードバッグしてますね。
何にせよゾックスとしては言わないだけでこのステイシー(?)は信用に値しないって結論みたいですけど。
次回の話にも掛かるけど、裏を返せばこの頃には一家にも一定の信用はされてるんですよねステイシー。だからこそ全員が「なんか違う」って言ってるわけで。

ここでムカイカゼワルドがクダック引き連れて戻って来ますけど、気配を感じた時に流し目だけでそちらを見るステイシー(?)がなかなか……こう、いいよね。
私の嗜好は置いといて、笑顔のままなのに「鬱陶しいのがきたわぁ」みたいな強者の態度取る感じ。この辺は同じように先に相手へ視線を向けてから身体を向けるっていう仕草グセでも、ステイシーにはない目の運び方だからね。



というわけで、こんな形で成り行き上共闘&同時変身する事に。後で最高の形で挽回されるのでいいんだけど、この辺の信用してない同士が仕方なくって感じはライダーにやや近い作法ではある。けど、ツーカイザーのテンションがダダ下がりになってんの笑う。
それでもツーカイザーは普段通りの戦いっぷりなんですけど、今回はステイシーザーの戦い方がガラッと変わってるのでかなりおもろかった。
基本余裕こいて後ろ手を組みながら敵を盾だけでいなしてくんですけど、無造作に放ったキックの一発でクダックを倒してるので出力自体は手加減してないくさい。
追いかけでバラシタラもやって来ますが、脱獄した度胸を褒めるとかいうややトンチンカンな発言。バラシタラ的には息子を倒す愉しみが増えたやったぜって解釈なので、おかしくないんですけどねハハハ。

で、長期戦に持ち込まれたらどうなるか分からないですが、ここでもバラシタラの攻撃を盾だけで完全に捌ききってるんですよね。後でバラシタラがミサイルブッパするシーンでも、やっぱりステイシーザーだけ全弾防いでるという。
どうもこの中身の奴の特性として、宿主のスペックをフル活用できるっぽいんですよね。つまりステイシーもメンタルと技術が揃えば、バラシタラとタイマンできるだけの能力はあると。
お前作ることと壊すことしかできねぇって自分で言ってたくせに……。



ところで、向かい風に吹かれまくってたゼンカイジャーは何してるかっていうと、メンバー同士でステイシーを信じるかどうするか、を話し合いながらカラフルへ退却。
ここは前のうどんそば抗争の時同様に、うどん派は慎重派でそば派はウェルカム派に分かれていますが、結局は介人がどうするかで纏まってるので穏便ですね。元々ステイシーについてはそういうスタンスですし。

で、ようやくカラフルにたどり着いたと思ったらムカイカゼワルドが出た知らせをセッちゃんに聞いて一同がウンザリするという。特にマジーヌはヘトヘトで脱力したら向かい風にぶっ飛ばされましたしね…。
というわけで、前進するから向かい風に吹かれるのであって、後ろ向きに進めば追い風じゃん理論で、現場まで後ろ向きに走って出動。
いや今回に限ってはそうねってなるけど、そっからトドメ刺すまでずっと後ろ向きで戦い抜いたぞこいつら…の方が驚愕だったよ。

この時、様子を見てたステイシーザー(?)が「やっぱりこっちの方が面白そうだね」とサラッと呟いてましたが、今回脱獄してゼンカイ側に寝返ろうとした動機が、この言葉の全てです。
うん。いや本当にそうなの。マジで。
これも理由は最終回に判明します。

そういや今回ゼンカイザーが呼びたしたパイセン2人、後ろ姿でうっかりセッちゃんが間違えたレッドレーサーとゴーオンレッド。カーレッドじゃないぞ。
あと共通して車系の戦隊のパイセンすね。介人と息あわせて戦ってくれたけど、うんまあこいつらなら普通に合わせてくれるし後ろ向きに走れって言われたら走る奴らだなウンってなる。
ついでにフィニッシュバスターも今回まーたCG作り直して後ろ向きにしてる…というか後ろ向きにもホーミングすんだなこの弾……。

ロボ戦は今回だとツーカイオーリッキーが普段出番少ない代わりに大金星。ダイムカイカゼワルドが向かい風どころかあらゆる風を操る様子から、宇宙空間での精密射撃でムカイカゼの風見鶏を粉砕。
リッキーって徒手空拳なのに精密射撃できるってピーキーな技持ちなんだよな…どうにも。



さて、ようやく落ち着いて全員からの質問タイムですが、ステイシー(?)はこの状況でもステイシーを演じられてると思ってる辺りがもう…。
介人の方は記憶の整合性で問い詰めるわけでなく、バラシタラの態度に対して「ステイシーの思いはあんなもんじゃない」と答えて看破します。
ここら辺、いつもテンション高い介人がやや抑えめなのがガチ感出てて好き。ちゃんとステイシーに成り代わってる何かに対して警戒…というか怒ってんですよね。
また他の面子も同じで、明らかに操られてるか洗脳されてるかって問い詰めるのは普段を知ってるからですね。
……トジテンド側はまずバラシタラが一切気付いてなかったんだZE★お察し。

で、今日の一言に載せた言葉ですが、これについては本人は本気でそう言ってます。
ある意味この人大変に大雑把な性格をしてるので、己の正体とかどうでもいいんですよね。本人にとっては「トジテンドを消す」のは決定事項だから。

とはいえ、全員に信用してもらえなかったので、じゃあお土産用意するねと夜の空に消えていきました。




お前!!!

ジャンプ力!!!

今回は以上。
第44カイ!の振り返りに続く。
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2024/10/06 19:39 | Comments(0) | ゼンカイジャー追録

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