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前は明るく後ろは暗い
もっさもさだよもっさもさ!!

今回の色塗りは実験的に「容量ガツガツに落とした仮データに、色決め含め大まかな色塗る→本番用のデータにそれを移す→細部を仕上げる」とやってます。
落としたといっても350dpi→100dpiぐらいですが、作業効率は悪くないです。風景込みのごちゃごちゃした絵なので誤魔化しようがあるってのが大きなメリットでしょうか。人物画も物によっては有効かな。
ただ例のごとくパース無視で描き始めたためおかしい事になってますが、そこは大目に。




鳥の足が付いた家。
元ネタになった「鶏の足の上に建つ小屋」はスラブ民話と類似の物(鳥の足の上で回転する城)をハンガリー民話で見たことがあるぐらいです。西欧にはない概念なのかもしれない。
先に読んでたのがハンガリー民話なので城の様子がさっぱり分からなかったんだけど、後から読んだ他の国の民話のほうが何となく腑に落ちた。なんだよ足の上で回るって!(一応激しい回転には意味があるらしい)
ちなみに初めてそれが出てくる洪民話「底なしの泉」を読んだ時の想像図がこれ↓



自分の想像力のなさに、たまに泣きたくなる。

こういう現代人にはよくワカラン概念に正解の形はないんですが、「鶏の足の上に建つ小屋」の図案は民話の挿し絵にもなかなかなくて、ムソルグスキーの「展覧会の絵」関連で見掛けたような気がします。あれは2本足だったな。
でも足の部分は「ヘルボーイ」のバーバ・ヤガー(スラブ神話の山姥)の小屋がすんごいストンとしたので、参考にさせてもらいました。

しかし、東欧でも言語的には仲間外れ(フィン・ウゴル語派。周りは印欧語族)のハンガリーに、どうして鳥の足の上に家(城)があるって概念があるんだろうなぁ。スラブ神話の影響かな。
ハンガリーにも独自の古代信仰はあったんですが、イシュトヴァーンの旦那が国教をキリスト教に、マーチャーシュのオッチャンがハンガリーをルネッサ~ンスしちゃったもんだから後は以下略ですよ。おかげで日本語の文献じゃ調べるのに限界がきちゃって……ホントに翻訳サイトは有り難いねぇ。


設定としては呪文で呼び出すオッサンの移動式住居です。
屋根はサルノコシカケっぽい風合いかな、庭木がボーボー生えてるのがいいな、中に入ると実は広いってのがいいな、ついでに鉱物付けてやれ……と色々考えたらこうなりました。
記事の題名は呪文の唱いだしの部分。冥界下りの民話で時々見かける文句を引用しています。
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2012/09/26 00:58 | Comments(2) | 創作イラスト

コメント

これめっちゃいいすね
posted by NONAME at 2017/10/07 10:23 [ コメントを修正する ]
NONAME様
ありがとうございます!
posted by ペコ/管理人 at 2017/10/07 21:47 [ コメントを修正する ]

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